Column 家づくりコラム

沖縄で建てる3階建て住宅|メリット・デメリット、費用を徹底比較
沖縄で建てる3階建て住宅|メリット・デメリット、費用を徹底比較
2025.07.31
沖縄の温かい風土や美しい景観を最大限に感じたいと考え、3階建て住宅を検討している人も多いでしょう。3階建て住宅は、坪数の少ない敷地でも延床面積を広く取れるため、沖縄でも人気です。
しかし、3階建住宅を建てるうえで、必要になるコストや暮らしていくなかで起こりうるデメリットも想定しなければ、後悔してしまう恐れもあります。
今回は沖縄で3階建て住宅を建てるメリット・デメリットと費用を解説します。3階建住宅を沖縄で購入しようと考えている方は、購入後の暮らしをイメージしながら参考にしてみてください。
クレバリーホームでは沖縄の風土を活かした木造住宅を提供しており、坪数の小さな土地を最大限活かした快適な3階建て住宅も数多く建築しています。沖縄で住宅のご購入を検討している方は、ぜひお気軽にご相談ください。
目次
沖縄で3階建て住宅を建てるメリット

まずは、沖縄で3階建住宅を建てるメリットを4つにまとめてご紹介します。
- 狭い土地でも建てられる
- 風通しがよい
- 地上階を有効活用できる
- 景観がよい
具体的なメリットを理解すると、沖縄の風土を最大限活用した間取りの設計に役立ちます。
狭い土地でも建てられる
沖縄で3階建て住宅を選ぶメリットは、狭い土地でも広い居住空間を確保できる点です。
土地を立地条件から厳選すると、想定よりも坪数が小さくなる場合があります。敷地面積が限られていると、平屋や2階建てでは十分な延床面積を確保しづらいです。
しかし、3階建て住宅であれば、同じ敷地面積でも延床面積を1.5倍に拡張できるため、家族構成の変化に応じた部屋数や収納スペースの拡張が可能です。
近年、沖縄の都市部では土地価格の値上がりが著しいため、広い土地の確保が難しいケースも多いですが、3階建て住宅であれば限られた土地を有効活用した理想のマイホームに近づけられるでしょう。
風通しがよい
沖縄で3階建て住宅を建てると、風通しのよい快適な住環境を実現しやすくなります。
沖縄は高温多湿な気候で、風の通りが悪いと室内に熱気や湿気がこもり、カビやダニの原因になります。しかし、3階建て住宅は建物の高さがあるため、地面に近い建物よりも高所の風を取り込みやすく、効率的な自然換気が可能です。
特に3階部分は周囲の建物に風を遮られにくく、南北に窓を配置すれば風が抜けやすいです。
風通しがよいとエアコンに頼る時間を減らせるため、電気代の節約にもつながります。3階建て住宅は沖縄の気候を活かした、快適で経済的な住環境づくりに貢献してくれるでしょう。
地上階を有効活用できる
沖縄で3階建て住宅は、1階部分を柔軟に活用して、限られた敷地で機能的な家づくりができる点もメリットです。
沖縄では車の保有率が高く、1世帯あたり2台以上の車を持つ家庭も珍しくありません。そのため、沖縄で住宅を購入する際は駐車スペースの確保も課題です。
3階建て住宅なら、2階と3階に生活空間を集約すると、1階を駐車スペースにできます。近隣の駐車場を利用する必要がないため、買い物時の荷物の運搬も楽になり、毎月の駐車場代を払わずに住むため経済的にもなります。
その他、1階部分は以下のような用途にも活用できます。
- 物置や倉庫:アウトドア用品や季節家電の収納に最適
- ワークスペースや趣味部屋:音の影響が少なく作業にも集中できる
- 店舗併用住宅:1階を店舗、2・3階を居住空間として活用
沖縄へ移住を検討している人の中には、長年の夢であった開業や趣味を楽しむため、快適な住宅の購入などさまざまな目的があるでしょう。
沖縄の車社会や多目的な土地活用を考慮すると、1階部分の活用余地のある3階建て住宅は、利便性と将来性の両方に備えられる選択肢です。
景観がよい
沖縄の3階建て住宅では、周囲の建物に邪魔されず、美しい景観を日常的に楽しめます。
平屋や2階建てでは隣家と視線が重なりやすく、眺望が制限されやすいですが、3階建てであれば建物の高さを活かして、遠くまで視界を確保できます。
例えば、沿岸部や高台に3階建てを建てた場合、最上階からは沖縄の街並みやサンセット、夜景などを生活のなかで楽しめます。また、3階部分にバルコニーやリビングを設ければ、沖縄の風や光を感じながら開放感のある暮らしも可能です。
3階建て住宅は、沖縄の景観を日常的に楽しめて、かつ、プライバシー性にも優れるため、安心して快適に暮らせます。
沖縄で3階建て住宅を建てるデメリット

沖縄で3階建てを建てるなら、メリットだけでなくデメリットも押さえておく必要があります。ここでは、沖縄で3階建て住宅を建てるデメリットを3つご紹介します。
- 上り下りが大変
- 建築コストが高い
- 塩害の影響を受けやすい
デメリットも理解すると、住宅を建てた後の後悔を減らせます。暮らしやすい家づくりのためにも、沖縄の3階建て住宅に起こるデメリットを順番にみていきましょう。
上り下りが大変
3階建て住宅では階段の段数が多くなるため、日常生活の上下移動の負担が大きくなりやすいです。
例えば1階を駐車スペースにして2階をリビングにすると、生活するためには必ず階段を上り下りしなければなりません。特に沖縄は高温多湿な気候のため、以下のようなケースで、階段移動による体力への影響も強く感じやすいです。
- 洗濯機が1階、干し場が3階のように階をまたぐ作業が発生する場合
- 購入した食材や日用品を2階、3階まで持ち上げる場合
- 小さな子どもを抱えた状態で階段を移動する場合
また、高齢化によって階段の移動が身体的に厳しくなると、将来的に昇降補助設備の設置が必要になるでしょう。
3階建て住宅は空間効率に優れていますが、上下移動の負担を軽視すると将来的に不便さを感じる可能性があるため、家族構成や将来のライフスタイルも踏まえた設計が重要です。
建築コストが高い
沖縄で3階建て住宅は、2階建てに比べて建築コストが高くなります。
3階建ては構造的に強度を求められるため、以下のようなコストが追加で発生します。
- 構造補強費用の増加:RC造や鉄骨造など、3階建て対応の強固な構造が必要
- 基礎工事・杭打ちの強化:地盤によってはより強固な基礎が求められる
- 設計費の上昇:構造計算や確認申請に専門的な設計技術が必要
- 足場・仮設工事の増加:高所作業が増えるため、安全管理費用も上がる
また、階数が増えると工事工程も増えるため、作業手間や工期も長くなります。さらに、沖縄特有の台風や塩害への対策も重なると、費用はさらにかさむでしょう。
3階建て住宅は初期投資としての建築コストが上がるため、入念な資金計画とライフプランが必要です。
塩害の影響を受けやすい
沖縄で家を建てる際に、塩害の影響は見逃せません。
塩害は、潮風に含まれる塩分が建物の外壁や金属部品にダメージを与える自然現象であり、海が近い沖縄では住宅への影響も大きくなりやすいです。
特に3階建てのように建物が高くなると、風を遮るものが少なく、潮風に直接さらされるリスクが高まるため、外壁や金属部分が通常よりも早く劣化する可能性があります。
例えば、3階バルコニーの手すりにアルミを使用していると、白く粉を吹く「白サビ」が2〜3年で発生してしまう恐れがあります。塩害の影響は外観を損ねるだけでなく、耐久性が低下し大きな事故につながる恐れもあるため、対策が欠かせません。
3階建て住宅と沖縄の塩害は切り離せない関係にあるため、塩害対策を前提とした設計や素材選びが必要です。
沖縄で3階建てを建てる時にかかる費用

沖縄の3階建にかかる費用は、土地代や閉米数、住宅設備によって変動しますが、2,500万〜5,000万円ほどが目安となります。
国土交通省が調査した「建築着工統計調査」によれば、沖縄県の1坪あたりの建築費は以下のようになっています。
構造別 | 1平方メートル | 1坪(約3.3平方メートル) |
木造 | 約20万円 | 約66万円 |
RC造 | 約32万円 | 約115万円 |
※建築着工統計調査 表6-1 「都道府県別、構造別/建築物の数、床面積、工事費予定額」のうち、沖縄県の「工事費予定額」を「床面積の合計」で除したもの
仮に100平方メートルの住宅を沖縄で建てる場合、木造住宅ではおよそ2,000万円、RC造ではおよそ3,200万円が必要になります。
また、住宅金融支援機構のフラット35利用者調査によれば、沖縄県の土地取得費は約1,695万円です。(※フラット35利用者調査 2023年度集計表のうち、土地付注文住宅の沖縄県の土地取得費)
上記を合算すると、沖縄県で住宅を建設する場合、およそ3,500万円〜5,000万円ほどの費用が必要になります。ただし、上記はあくまで目安のため、より具体的な費用は施工会社へ問い合わせてみましょう。
なお、クレバリーホームではさまざまなプランの3階建て住宅をご提供しています。沖縄で3階建て住宅の購入を検討している方は、ぜひ以下のカタログも参考にしてみてください。
沖縄に3階建て住宅を建てるときのよくある質問

最後に、沖縄の3階建て住宅に関するよくある質問を2つご紹介します。
- 木造でも3階建てを建てることは可能か?
- 3階建ては台風や地震に強い?
沖縄で想定される自然災害や費用に関する質問に詳しく回答しています。3階建てを検討している方は参考にしてみてください。
木造でも3階建てを建てることは可能か?
木造でも3階建て住宅を建てることは可能です。
木造住宅はRC造と比べて耐久性が低いと思われる方も少なくありません。
しかし、木造の3階建て住宅は建築時に、自然災害によって建物が耐えられるかを検証する「構造計算」が義務付けられており、耐震性や耐久性を細かくチェックするため安心して暮らせます。
また、木造は鉄筋やコンクリートよりも軽いため、地震や台風の際の揺れの影響を抑えやすく、基礎や柱や梁、壁などを頑丈にすれば木造住宅でも耐久性を高くできます。
木造住宅はRC造よりも建築コストを抑えられ、さらに沖縄の風土を活かした温かみのある家づくりができるなど、メリットも多いです。
沖縄の台風や塩害、地震などを想定して対策を施せば、安心して暮らせる木造の3階建て住宅を建てられます。
なお、クレバリーホームでは耐久性の高い建築材や独自の工法によって、沖縄の高温多湿な気候にも負けない長く快適に暮らせる木造住宅を提供しています。また、限られた土地を最大限活かす間取りの設計にも強く、狭小住宅にもさまざまなプランをご用意させていただいています。
沖縄で木造3階建て住宅の購入を検討している方は、ぜひクレバリーホームへご相談ください。
3階建ては台風や地震に強い?
さまざまな対策を施せば、台風や地震にも強い3階建て住宅を建築可能です。
実際のところ、3階建て住宅は建物の高さがあるため、風圧や揺れの影響を受けやすいです。
しかし、接合部や柱、梁の補強や屋根のフラット化、耐力壁の配置などで台風や地震にも強い構造を設計できます。また、耐震等級2〜3を取得できる構造に設計すれば、耐久性の高い3階建て住宅を建築できます。
ただし、工務店やハウスメーカーによっては、耐震等級の取得や台風に強い家の建築ができないケースも珍しくありません。そのため、台風や地震に強い3階建て住宅を建てるなら、安心して依頼できる業者を選ぶことが重要です。
クレバリーホームでは、沖縄の強い台風や地震にも耐えられる、木造住宅の建設実績を多数誇ります。
耐風圧性や水密性の高い最高品質の建築材を使用し、さらに5年ごとのメンテナンスによって住宅の劣化にいち早く対処し、年月が経過した3階建て住宅でも、台風や地震の被害を最小限に抑えます。
3階建て住宅に関する些細な悩みでもお答えしますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
まとめ|沖縄で3階建ての住宅を建てるならクレバリーホームがおすすめ

今回は沖縄で3階建て住宅を建てるメリット・デメリットと費用を解説しました。3階建て住宅は沖縄の日差しや風を最大限感じられるため、温かい気候を活かした快適な住環境を作れます。
しかし、3階建て住宅には生活動線の不便さや台風、塩害の影響など、多少のデメリットもあるため、施工前にさまざまな対策を考えて建てる必要があります。
クレバリーホームでは沖縄の風土を活かした暮らしやすい3階建て住宅を多数ご提供していますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。